本文へ移動

リベッティング・マシンの用途   〜木材×金属の接合によるカヌー製造における重要な役割〜

 カヌーのコクピット開口部に設けられる「コーミング」は、艇体の強度を支える“梁”としての役割を果たすと同時に、使用中にユーザーの身体が触れる重要なパーツです。このコーミングの固定工程において、リベッティング・マシンが採用されています。
 この部位の接合には、安全性や強度だけでなく、滑らかな仕上がりや高い意匠性も求められます。一般的なネジ・ボルトによる接合では、緩みのリスクがあるうえ、下穴やコーミング両面へのザグリ加工が必要になることで、デザイン性も損なわれてしまいます。
 リベッティング加工であれば、接合部をフラットに仕上げつつ、金具の皿に変形部を収めることで、安全性・生産性・デザイン性のすべてを高水準で両立することが可能です。

高強度のカシメ加工

 1つのコーミングに約60カ所のカシメを施しており、緩んではカヌーの骨格部にダメージを与えることから、”緩まないリベッティング加工”が構造上の信頼性と一体感を支えています。

木製枠の固定

 木枠を接着剤で貼り合わせた後、カシメで補強することで更に強度を高めています。 

異種素材の接合

 木枠とアルミ製金具をカシメでしっかりと固定しており、異種材料間でも確実な接合が可能。
且つ、リベッティングにより変形部を金具の皿部に埋め込むことで、外観品質も向上させています。

リベッティング・マシン導入前の課題

同社では従来、小型のプレス機を使用してカシメ加工をされていました。
このプレス機は細かく叩くような挙動で加工を行うもので、いくつかの点で課題を抱えていました。

1. 騒音による作業環境の悪化


プレス機の稼働中に大きな加工音が発生し、工場内の騒音レベルが高く作業者にとってストレスとなっており、作業環境の改善が必要でした。 

2. 機械の安全性に対する不安

プレス機は叩く動作が目立ち、「危険で近寄りがたい機械」という印象を持たれていました。作業者が操作を敬遠する要因となっており、安全性への配慮が求められていました。

3. 作業効率の低さと負担の大きさ

長時間の作業では身体的負担も大きく、効率化の必要性がある中、手作業に近い工程で一つ一つのカシメ加工に時間がかかり、生産性を向上させるには限界がありました。

4.品質のばらつき

作業結果が作業者の技量によって左右されるため、仕上がりにばらつきが生じやすく、一定の品質を保つことが難しい状況でした。特に熟練者と新人の間で成果物に差が出る点が課題となっていました。

リベッティング・マシン導入効果

同社では、US-66 空圧式リベッティング・マシンを2台導入していただいております。
そして製造現場において多くの改善効果が得られています。特に従来の手作業や旧型プレス機と比較して、作業環境、品質、生産性の各面で以下のような成果が現れています。


品質と生産性の向上


  • 均一な仕上がりの実現
    作業者による仕上がりのばらつきが解消され、安定した品質の加工が可能に。不具合も発生しておらず、信頼性の高い製品づくりに貢献しているとのお声を頂戴しています。
  • 生産効率の向上
    加工のスピードが向上し、工程全体の省力化と時間短縮が実現。その結果、1日あたりの生産量も増加しています。

作業環境の改善

  • 静音性の向上
    旧プレス機に比べ、カシメ加工時の音が非常に静かになり、作業場の快適性が大きく向上しました。従業員の方々にとっても、より安心して作業に取り組める環境が整いました。
  • 操作の簡便さと安全性
    シンプルな操作設計により、短期間で機械操作に慣れることができ、心理的な負担の軽減に繋がっただけでなく、安全性の面でもご評価をいただいております。

インタビューギャラリー

導入機種

TOPへ戻る