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カシメ加工の機械化により”生産性+品質向上”

リベッティング・マシン導入前の課題

同社では、装具のカシメ加工にハンマーやハンドプレス機を使用されていましたが、肌に触れる器具であるが故にカシメ部の凹凸等の品質面での課題を抱えていました。作業者の熟練度によって仕上がりに差が出て、これまでは最終検査で全体の1~2割がNGとなることもあったといいます。また、手カシメやハンドプレスではある程度の力を要する作業のため、特に女性の作業者にとっては身体的負担も大きな課題となっておりました。
ポンチ+ハンマーによる手カシメ
上:機械による加工後
下:手カシメによる加工後

リベッティング・マシン導入の経緯

ネットで調べて吉川鐵工の製品を知り、会社が近隣だったためアフターサポートの安心感から導入を検討しました。営業担当の方の丁寧な対応と、インサートの着脱やストローク調整が簡単にできるという操作性に加え、コンパクトなサイズ感が決め手となり導入を決めました。

導入時には、オーダーメイド製品の多様な形状にどこまで対応できるかが懸念されましたが、社内の生産技術メンバーで相談し、形状に合わせた治具を製作することで解決しています。現在は、義肢装具の使用者の体格・骨格に合わせて、標準仕様の機械のコラム部分を嵩上げした「US-66M」というモデルを使用しています。

リベッティング・マシン導入効果

導入効果

  • 作業者の技量に関係なく品質が安定し、最終検査でのNGがゼロに
  • 加工時間が2~3分から5秒に短縮された製品もあり大幅な効率化を実現
  • 作業者の労力が削減され、加工中の怪我のリスクを低減
  • 工場内のハンマー音がなくなり、静かで快適な作業環境を実現
  • 使用方法が分かりやすく、1日で操作方法を習得できるため教育コストも削減
  • 女性でも扱えることから、工場全体のより最適な人員配置が可能

不良率ゼロに

これまでは作業者の熟練度によって仕上がりのバラつきがあったり、綺麗な仕上がりにすべく少しずつカシメることで作業時間が掛かっておられました。
リベッティング・マシン導入後は誰が操作しても安定した品質の製品を早く加工できるようになり、「品質でNGとなったことはゼロ」という評価を頂きました 。

生産性大幅UP

カシメ加工時間短縮により効率的な作業が可能となり、生産性が大幅に向上されました。 現在では3台のリベッティング・マシンを導入いただき、義肢装具製作の現場で幅広くご活用いただいております。
人員不足の問題への対策として、今後もカシメの機械化を進めていく予定とのことです。約90%はカシメ機で対応できているものの、大きなサイズの製品では干渉して加工できないケースもあるため、更なる改善の余地があるとお考えです。

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導入機種

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